まだ春遠いヨーロッパ東方地域で戦争が起こっています。
21世紀に、侵略戦争なんて…。人類は、20世紀の歴史から何を学んだのでしょう。
ロシアがウクライナのNATO加盟を不安視することも、ウクライナが真に「国」として独立したい気持ちも、それぞれの言い分として理解することはできます。
しかし、その解決策が「暴力」であってはいけない。
なによりも人間は「人の不幸の上に自らの幸福を築いてはいけない!」のです。
ウクライナが無条件で要求をのまない限り、攻撃を停止しないロシア、徹底抗戦を訴えるウクライナ。落とし所がない状態で、兵士と一般市民の命が犠牲となっています。
テレビで「国を守るために自分の命を捧げる」という言葉を何度も聞きました。
ウクライナの国民もロシアの兵士も同じ気持ちでしょう。
潔い、自己犠牲に胸を打たれますが、国民の命を守るのが使命の政治が、国民の命を捧げさせて、二国の大統領はどんな国を創るつもりなのでしょうか。
自国及び世界の歴史に何を刻むつもりでしょうか。
アメリカやNATOがウクライナを武力支援した瞬間に「第三次世界大戦」が始まってしまうことが解っているから、うかつに手を出せない。
経済制裁は、ボディブローの効力なので時間を要し、即時停戦への特効薬とはならない。
現状、プロパガンダと統制で自国民の反戦・反政府意識を摘み、政権維持をしているが、
各国の圧力で追い詰め過ぎると、暴発してしまう可能性が高いプーチン大統領。
世界はジレンマに陥っています。
しかし、まだまだやれることはあるはず…。
赤十字や国連をはじめ、世界規模の平和団体の皆さん、食糧や衣料品はもとより、ウクライナの国民を避難させる支援を続けてください!!
キリスト教や仏教やイスラム教など、平和を支持する宗教家の皆さん、ウクライナで世界平和祈願の大集会を開いてください!!
日本企業の皆さん、会社の大小は関係ありません。支援や反戦署名を!!
ウクライナ難民の受け入れを、日本の県市町村も表明してください!!
「戦争」は、地球環境に多大なリスクを負わせます。脱炭素を目指す時代に、戦争による環境悪化は地球温暖化を加速させています。この観点からも、即時停戦の要求を!!
世界各国で起こっている反戦デモも、民意を伝える手段です。参加しましょう!
私も参加し、在日のロシア人の方とお話しました。彼らは「ロシア政府は間違っている。ロシア国民は戦争を望んでいない」と泣きながら訴えていました。
参加できない方は、インターネットでも街頭署名でも、活用できる手段はいっぱいありますので反戦の意志を示しましょう!!
今、ウクライナで起こっている全ては「人ごと」ではありません。
平和ボケとも言われる日本でも危機はあるのです。
だから軍備拡大ですか?
それも違います。
日本が軍備を拡大すれば隣国はさらに強化します。先の見えない軍拡競争になります。そして、手に入れたものを「使う」危機に陥るのです。
日本は世界唯一の被爆国であり、東京大空襲(確認遺体数約10万5400人、負傷者は約15万人、罹災者は約300万人)を経験したではありませんか。この歴史を、忘れないようにしましょう。祖父母や父母が言っていた「何があっても戦争だけはしてはいけない」という言葉をもう一度心に刻みたいと思います。
今日も危険にさらされているウクライナの方々、亡くなっていく命、子供達の涙に応えられない自分が辛いです。
それでも、自分ができる小さな事と祈りを続けたいと思っています。