介護は突然!〜私の介護探検記➀〜

終活探検サイト構築に夢中の私が、まさか、終活を考えることになるとは。
私も十分シニアなので、不思議はないのだが。介護が突然やってきた・・・

母が骨折!

母が家で転んだ。私が母を入浴させた直後、風呂場を出た廊下で。

「よくあること」と、私は軽く考えていた。
母はよく転ぶのだ。頭は8針。おでこは14針。膝も縫っている。指も骨折している。
救急車の常連。しかし、病院大嫌い。「娘がいるので通院可能でございます!」と医師に告げ、救急で縫ってもらって帰宅。

そんな母だから、私は軽く考えていた。今度も大丈夫、と。
★★★
ところがそうではなかった。大腿骨転子部骨折。
日曜日夜に救急で病院に搬送され、翌月曜日、全身麻酔による手術が決定。
救急室で、手術・麻酔・輸血等、とにかく説明が盛りだくさん!聞けば聞くほど、高年齢に加え、心臓・血圧の持病があること等でリスクが高いことがわかる。

えっ、そうなの?なんで?頭の中で疑問がグルグル。
説明を聞いているが、頭はついていかない。コロナでもあり、高齢でもあり、生きている母を見ることは、これが最後かも・・このまま、母は死ぬのか・・・とまで考えてしまう。

手術大成功。しかし、問題はその先・・

月曜日の手術は無事終了。高齢にもかかわらず全身麻酔に耐え、無事生還。良かった。。。
執刀した先生、看護師さんに大感謝。
手術室から出てきた母は言った。「車だから、気をつけてお帰りなさい。」
良かった。母は壊れていない。いつもの母だ。良かった。いつもと変わらない。優しい母だ。

私はまたも軽く考えていた。母の年齢を忘れていたわけではないが・・・
★★★
コロナで面会もできない。
手術後4日目にやっとリモート面会。
私の体のことを心配している。いつもと同じ。良かった・・・
しかし、すこし変。超ハイテンションで話している。躁鬱病の躁状態、といった感じ。
大丈夫なのか?
ドクターの話では、食も進まないよう。
それは当然。口の奢った母なのだ。病院の食事が口に合うわけがない。

しかし、これが後々尾を引くことになる。。。。

包括支援センターってすごい!

手術から9日目に、同じ市内にあるリハビリ専門病院Tに転院。

訪問介護をお願いしているケアマネージャーにT病院への転院を伝えると、「どこにある病院ですか?」と聞かれ、椅子から落ちるほどびっくり。以前から介護に関する知識、情報が少ないケアマネとは思っていたが、市内のリハビリ専門病院のことも知らないとは・・・驚く。しかもこの病院はニュースでも紹介されたことのある病院で、介護の情報を知らない私でも知っていた病院だと言うのに。

一体どうしたらいいのか?誰に相談すればいいのか?
★★★
そこで、以前から気になっている「地域包括支援センター」を訪問する。

結論から言うと、「もっと早く行けば良かった。」
若い女性が対応してくれたが、情報の豊富さと説明の丁寧さに感動。さらには、こちらの事情に対する共感性も高い。

今までのケアマネの状況を伝えると次のような回答が。

・ケアマネの交代に遠慮はいらない。
・希望があれば、ヘルパーは同じ人でも大丈夫。
・いずれも支援センターから連絡してくれ、利用者から連絡する必要はない。
・知識の豊富なしっかりしたケアマネを紹介する。

そして、最後に、
「今までよく我慢してきましたね。」と優しく一言。

今後、母が転院するT病院について尋ねると、具体的に、
療法士も「理学療法士、作業療法士、言語聴覚士」と専門ごとに分かれて1日4時間リハビリし、医師、看護師、療法士、ソーシャルワーカー等の連携もしっかりしている病院だと話してくれる。

とても安心して、包括支援センターを出る。
この後、新しいケアマネに状況を伝え、内諾を得ると同時に、現在の介護事務所にケアマネの交代を告げてくれた。

そのことも丁寧に連絡してくださった。
本当に、早く行けば良かった。
一人ひとりが、良きサポーター、味方になってくださっている。本当にありがたい。大切にしなくてはいけない!

しかし、介護は始まったばかり。これから母と私の終活探検記は続きます。。

参考:地域包括支援センターとは
一言で言うと、「高齢者のための総合相談窓口」です。
地域包括支援センターは、高齢者の暮らしを地域でサポートするために作られた施設(拠点)で、主に自治体が設置していて、全国に5,000ヶ所以上あります。
ケアマネージャーや社会福祉士、保健師など、介護・医療・保健・福祉それぞれの専門知識を持った職員が在籍していて、さまざまな外部機関とも連携しています。
相談できる内容は主に介護や介護の予防など、「保健福祉サービス」に関するものですが、その他にも日常生活での困りごとについて相談することもできます。また、介護保険の申請窓口としても利用可能です。

くりくり

くりくり

祖父母、両親、兄に愛されて育った、家族大好きノーテンキおばさん。趣味は仕事。
日本酒、ワイン、牡蛎、餃子、北斎、写楽、陶器、こけし、映画、本、旅、アート、そして、人。とにかく好きなものが多すぎる。食べたいものが多すぎる。
好奇心が旺盛で、何にでも興味をもつ。集中力高く、調査能力に優れていて、情報収集能力にたけている。
大好きなモノ(者、物・・)には、すぐニコニコと寄っていく癖(ヘキ)あり。