リハビリにはイケメンが必須! 〜私の介護探検記③〜

母との終活探検。今日は第3弾。リハビリの話です。
手術はうまくいき、そしてちゃんと食べるようにもなった。さすが、大正生まれは強い!
食べて、少し体力がついてきて、始められなかったリハビリが始まった。

リハビリはいろいろ

母が少しずつリハビリに取り組む。
もちろん現役世代ではないので、作業療法はないが、それ以外に色々なリハビリがある。
リハビリ、イコール理学療法士と思っていたが、それだけではない。
言語聴覚士、作業療法士など幾つかの種類があって、それぞれ奥が深い。

★★★
リハビリの第一歩は、座位を保つこと。リハビリ病院に転院したときは、きちんと座れなかった。
すぐに倒れてしまう。まるで赤ん坊のようだった。
椅子やベッドの上で座位を保てることが、リハビリの第一歩だ。
元気なときには何でもないことだが、座位を保つのは大変だとわかった。

そういえば・・・・
仕事で障がい者サポートのイベントを企画・開催したとき、実際に車椅子に乗るということを体験した。
そのとき、障がい者の方から、障がい者は腹筋が弱い(弱くなる)場合があるので前に倒れ込んでしまうことが多い、というお話を聞いたことを思い出す。

★★★
そして、食べること。何と、食べることもリハビリ。
嚥下力強化のため不可欠とのこと。
しっかり咀嚼して食べる。食べることで顎の筋肉を鍛え、咀嚼することが咽喉のリハビリになる。
噛むことは脳も刺激する。
お水も、そのままではむせてしまうため、ゼリー状にして飲ませる。
危険を避けながら、リハビリが続く。

食べる、噛む、飲みこむ、これがとても重要。

食べる、飲む。さらに声を出すことはもっと咽喉のためになるという。
声を出して話し、笑い、歌う。
なるほど・・・母のことで、介護にはいろいろなことが必要だと知る。

喉の訓練と並行して、歩行訓練。
バーに捕まってつんのめるように歩く。90度に腰を曲げ、一歩一歩。大切な前進だ。スゴイ!

リハビリには二枚目男子が必須

母に食べさせるため、毎日のように病院へ面会に行く。
ある日のこと、母がキラキラと目を輝かせていう。
「すごいジェントルマンに会ったわ。紳士でなかなか二枚目なの。あなたが若かったらぜひ紹介したい人」

誰のこと????

なんと理学療法士の先生。お会いすると、確かに。清潔感あふれる二枚目さん。
母は乙女なのだなぁ、と感心しきり。
「〇〇先生以外はいい男はいない」と、他の先生に対しては、にべもない。

★★★
リハビリのモチベーションは、何といっても二枚目。男性だったら美しい女性?
リハビリの原動力は、美男美女の療法士次第。
母も彼と会話するのが楽しいらしい。彼が褒めてくれることが母のエネルギー。
彼も丁寧に対応してくれる。こういうときは、やはり人による。
リハビリする乙女には、何と言っても清潔感のある二枚目の療法士が必須なのだ。

でも、この真面目な先生のおかげで、車に乗りこむこともトライしてもらえた。
本当に、感謝。感謝。

リハビリでなくても、人生に二枚目は必要!

こうして母のリハビリは続く。
そして・・・
目指すは、しっかりした頭と態度で病院のドアから悠々と出ていくことだ。

母の闘いも、介護する私の闘いも、まだまだ続きます!
今回はこの辺で。

くりくり

くりくり

祖父母、両親、兄に愛されて育った、家族大好きノーテンキおばさん。趣味は仕事。
日本酒、ワイン、牡蛎、餃子、北斎、写楽、陶器、こけし、映画、本、旅、アート、そして、人。とにかく好きなものが多すぎる。食べたいものが多すぎる。
好奇心が旺盛で、何にでも興味をもつ。集中力高く、調査能力に優れていて、情報収集能力にたけている。
大好きなモノ(者、物・・)には、すぐニコニコと寄っていく癖(ヘキ)あり。