年末と言えば大掃除。でも、どこから手を付けていいやら、と迷った人も多いはず。
断捨離とか、「いつか使う」のいつかは来ない、とか言われるが・・なかなか整理できない。。。
このサイトの名前は終活探検。終活も同じかも。
今回、手に取ったこの本。
子供の頃から、物を片付けることが出来なかった私には救いの書。
モノは拡散する。宇宙が膨張するように。
コップの水にインクを落とせば、そのインクが広がるように。
散らかることは自然なこと。
著者は、散らかっているのは、片付けるより、することがあるからだ、と言う。
それよりも大切なことは、頭の中を整理すること、人生を整理することと言う。
思わず、うなずく私。
そしてインプットだけではダメで、アウトプットが大事だと言う。このつたない文章も私のアウトプットにとって大切なことなのだ。
ただ、「仕事は、得意なものをイヤイヤやっているのが理想的」というのは、納得できない。
ここは著者とは反対意見。仕事は楽しくなきゃダメでしょ!と思う。私は楽しいと思うことを仕事にしてきた。そして、それに大満足している。今も、仕事のことを考えるのは、面白いですよ。楽しいですよ。
整理するってビックリするほど上手な人と、どうしてもできない人、とっても下手な人がいるって気がするのですよ。
私だって、整理をやらないってわけではない。問題は何を整理し、何を取っ散らかったままにするか。
現状、モノも生き方も散らかっている私だが、この本を読むと、逆に、もう少し整理しようかなと思う。
『アンチ整理術』
森博嗣著 日本実業出版社
1957年愛知県生まれ、工学博士
国立大学の工学部助教授時代の1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞。
『φは壊れた』から始まるGシリーズ、『イナイ×イナイ』からのXシリーズがあります。