若いチカラをもっと信じて、もっと慈しんで育てましょ♪

穏やかに新年が明けましたが、今年も新型コロナウィルスとの闘いが付きまとう一年になりそうですね。
私たちができることは、必要以上に怖がらず、基本の対策をしっかり実行することしかありません。
コロナ対策に関しては、国や自治体の方針に山ほどの苦言もありますが、まずは、自分がきちんと基本対策やルールを厳守しているか、状況に慣れて手を抜いたり、甘くなっていないかを見直す暮らし方が、自分と家族、友人や近隣、社会を守ることなんだと感じています。

何かと息苦しいマスク生活の中で、今回は私が年末体験した“ほっこり談”から考え至ったアレコレをご紹介します。

優しい若者が沢山いる社会って素敵!

年末、おせち料理や大晦日の食材を近所の商店街へ買い出しに出かけた私。
背中には食材でパンパンのリュックを背負い、ママチャリのかごは食用油や醤油、みりん、白だしなど、重量物でこちらもパンパン。パワフルを絵に描いたような勇姿です。

買い物の最後に、コンビニで大好きな肉まんを買おうと自転車を停めた時、かごの重さにバランスを崩した自転車が横転。かごの中身が飛び出す中、リュックの重みで素早く動けずもたつく私の前に、コンビニ客の大学生と若い店員さんが飛び出してきて、「大丈夫ですか?!」の声と共に、自転車を立て、かごに商品を戻してくれました。
私はといえば、あまりのテキパキ作業にただただ呆然と立ちすくんでいただけ…。
「ありがとうございます。助かりました。」という私に、笑顔でうなずくだけで店内に戻るお二人は、とても頼もしく、爽やかでした。

目の前に困っている人がいる時、とっさに行動できる人がどのくらいいるでしょうか。
“ほかの誰かが”とか、“助ける自信がない”、“怖い”、“関わりたくない”・・・とか、少しネガティブな気持ちになって行動しない、見ないふりをしてしまう。
これは、老若男女全ての人にありがちなこと。私も反省することが度々あります。

若者の愚行や事件が問題視される昨今ですが、まだまだ日本の若者は捨てたもんじゃありません!!
電車の中で席を譲る、被災地ボランティア、募金活動や子ども食堂支援など、若いチカラは社会の様々なところで人の心や体をも支えています。
こうしたことを知らずに十把一絡げにしてはいけないですよね。
ちょっとネットを調べれば、沢山の記事が出てきます。
もっと若者のチカラを信じて、認めて、称えて、私たちの誇りにしましょう!

頑張れ!若い外国人の店員さん

年末、私を助けてくれた一人であるコンビニ店員さんは、タイからの留学生です。
いつも笑顔で、「いらっしゃいませ」、「ありがとうございました」と、大きな声で言ってくれます。
そして、ミスした時は、「すみません」、「ごめんなさい、間違えました」と、すぐに謝ります。
店員として当たり前のことなのでしょうが、若い店員さんで、この当たり前を続けられる方は珍しいと思います。

親元を離れ、母国語と違う日本語を一生懸命学び、物価の高い東京で暮らすのは大変なこと。
そんな外国人店員さんに数年前から日本人客が上から目線で怒鳴ったり、文句を言ったり、差別的な言葉で罵倒したり、という問題が起こっています。
特にコロナ禍では、鬱積したストレスを吐き出すようなヘイトスピーチもあるとか・・・。

外国人である彼らが言葉が聞き取れず的確な行動がとれなかったり、ノロノロしているように見えたり、言葉遣いを間違えたりするのは仕方のないこと。そこに腹を立てるのは40代以上の、“責任ある大人”の方々が多いそうです。
日本を離れた海外で生活したり、働いたりした経験を持たない方が多いから仕方がないのか、外国人との共生社会にまだ対応できていない方なのか、コンビニ店員や接客業自体を下に見ているのか・・・原因は様々でしょうが、働く人の心を傷つけていいという理由にはなりません。

自分が頑張って働いているとき、「遅い」「解っていない」「辞めて家に帰れ」と言われたらどう思うかという、人としての基本的な想像力はないのでしょうか?
“Global”や“Diversity”は、やはり流行言葉で日本人には理解・実行できないのでしょうか?
日々変化する日本社会にゆっくり馴染んでいけば良い事柄もあります。しかし、“人”が関わる事柄は急を要します。

日本は超高齢化社会がすぐそこです!外国人の働き手がいなければ社会が成り立たない時代はすぐそこです!そして何よりも、相手は「人」です!!
本当に人に優しい社会を作るためには、まず私たち“大人”が、“個人”が、変わらなければいけないと思います。

日本人は変化を嫌う傾向があると言われています。
終身雇用、初志貫徹、我慢、石の上にも三年…転職や引っ越し回数も欧米に比べかなり低いとか。
それは、伝統や風土文化を大切にする日本人の美徳でもありますが、より良い未来を創造するためには、引く継ぐ側の意識の変革も重要ではないでしょうか。
“今とこれからを生きる”ために、「変わらないで欲しいもの」、「変わって良いもの」の再考が必要な時期に来ていると思います。

とはいえ私自身も、古い家で古いしきたりで育ち、伝統的なものも大好き、年中行事も暮らしの中の楽しみにしています。今さら思考を変えるなんて難しい!年代でもあります。
それでも、ちょっとだけ見方を変えてみる、物差しを数ミリ伸ばしてみることは、意外と簡単にできるんです。世の中の小さな事でもいいから、自分で調べて、自分で見て、聞いて、考えてみる。
それだけで少し違った見え方ができます。それが変化への第一歩なんだと思っています。

長く続けるコツは、無理せず、日常生活でふと思った事を10分間だけ調べたり考えたりすること。
意外と間違った常識の思い込みに気付いたりしますよ♪

新しい年に、新しい何かをするのであれば、少しだけ自分を変えることを試してみたいと思っています。
今日もコンビニのレジ終わりに、若い外国人店員さんへ笑顔でエールを込めた「ありがとう」を言いました。「頑張ってね」はまだ言えていないのですが、春までには…。

のんちゃん

のんちゃん

広告代理店を経て、代理店時代の仲間と広告・イベント・販促の企画と制作会社を立ち上げ、日々動き回るアラ60女子。
元気の素は「できるかできないかじゃなくて、ヤルるか、ヤラないかだ!」。